折り紙は昔ながらの遊び。
安価で入手しやすい身近な”おもちゃ”ですが、知育効果が絶大です。
一方で、”知育のため”が前面に出過ぎると失敗します。折り紙は親子で楽しむのがコツです。
この記事では、
この記事で分かる事
- 折り紙の知育効果
- 我が家で感じた息子への効果
- 折り紙遊びが苦手な場合
をご紹介します。
折り紙の知育効果とは?
折り紙の知育効果には、主に下記の6つが挙げられます。
- 指先のトレーニングになる
- 能動的な遊びが出来るようになる
- 空間認識力が高まる
- 創造力が育まれる
- 想像力が育まれる
- コミュニケーション能力が高まる
それでは、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
折り紙の知育効果①指先のトレーニングになる
折り紙は指を使って折りますので、指先のトレーニングになります。
小さな子供はまずは、自分で着替えたり、くつを履いたり出来るように親は教えますし、子供も自分でやりたいと思うようになります。
ですが、指先がうまく使えないと、着替えたり、くつを履いたりが出来ないので、子供がかんしゃくを起こしたり、自分でやろうとしなくなります。
折り紙は楽しみながら指先のトレーニングをすることが出来ます。指先が上手に使えるようになると、着替えがスムーズにできたり、ボタンもはめられるようになります。
手指を使うことは、脳にも良い刺激を与えると言われています。
手先を使う遊びには、シール遊びもあります。シール遊びは、2歳くらいから遊べますが、4歳・5歳くらいになると、単純過ぎて飽きてしまう事も。
その点、折り紙はシール遊びよりも複雑なので、小学生になっても遊べます。
また、指先の力を鍛える事は運筆力を高める効果もあります
運筆力とはなに??
運筆力は、ひらがな・カタカナ・漢字などの文字を書くために必要な基礎能力です。運室力が高いと字が綺麗になる、学習に対して前向きな気持ちになれる効果があります。
運筆力をもっと詳しく知りたい方は、「運筆力はなぜ重要?2歳から楽しみながら運筆力を高める方法」の記事をご覧ください。
どのようなトレーニングが運筆力を高めるのに有効か説明しています。
折り紙の知育効果②能動的な遊びが出来るようになる
子供向けのおもちゃは、たくさん販売されています。最近のおもちゃは高性能になっていて、ミニカーや電車の模型が走るものやレジのようなおもちゃが「いらっしゃいませ」などと話すものもあります。
中には子供がスイッチを入れるとスタートして、見るだけになってしまうものもあります。子供が自分が手を出せないので、飽きてしまう子供もいます。
折り紙は折るだけでなく、出来上がったものを使って能動的な遊びが出来るようになります。
例えば、紙風船を作って転がしてみる、車のおもちゃに折り紙の犬を乗せてみるなどです。
遊び方が決まっていないので、遊び方は自由自在で無限大です。
折り紙の知育効果③空間認識力が高まる
空間認識力と言うと、大袈裟ですが、折り紙に親しんでいると図形に詳しくなります。
日頃から自然な形で「三角に折ります」「四角に折ります」と言って説明するのがポイントです。学校の先生のように”教えよう”と身構えないのがポイントです。
自然に三角形や四角形を認識できるようになると、立体図形も認識しやすくなります。
小学校の算数の図形の学習は、教科書に書いてあるものを現実的なカタチとしてイメージできるかが鍵になりますが、折り紙に親しんでいる子供は図形をイメージしやすいです。
私は幼稚園の頃から折り紙が大好きでした。三角形や四角形なども折り紙で覚えました。
算数の中で図形が得意だのは折り紙のおかげだと思っています。
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折り紙の知育効果④創造力が育まれる
知育玩具と呼ばれるものは、たくさん販売されています。本物で遊ぶことは難しくても、知育玩具なら安全に遊ぶことが出来ます。
とてもいいのですが、知育玩具は遊び方が決まっています。いつも同じ遊びしかできないと言う理由で飽きてしまう子供もいます。
折り紙は四角い紙から、いろんな形に折ることが出来ます。折り紙が上手になると、完成したものを見ただけで折れるようになったり、自分で考えて折れるようになります。
自分で作り出す創造力が育まれると、ブロックや工作など他の物での創造力にも繋がります。
折り紙の知育効果⑤想像力が育まれる
子供は最初は大人から教えて貰って、折り紙を折るだけでしょう。何度か折っているうちに自分ひとりでも折れるようになります。
折り紙は折って終わりではありません。
例えば、簡単に折れる”犬の顔”や”セミ”でも、色を変えて見たり、折り紙の大きさを変えてみる、マジックで顔を書いてみるなどの工夫も出来ます。
ママは折り紙一枚で”ピカチュウ”も折れます。以前、児童館で絵本の読み聞かせをした時に、ピカチュウの折り方を教えました。
すると一緒に折っていた小学生の女の子が「たくさん折ってピカチュウランド作る」や「折り方変えると、犬とかネコになりそう。やってみたい。」と言っていました。
子供の創造力の豊かさが垣間見えて嬉しくなりました。
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折り紙の知育効果⑥コミュニケーション能力が高まる
折り紙を折る時には「半分に折ります」「手のアイロンでピシッて折ってね」「これでいいの?」など会話をしながら折りますので、コミュニケーション能力が育まれます。
今の子供たちは「わからなかったら聞く」が身についていない子供が多いので、わからなくなってしまったら、誰かが助けてくれるまで待ってしまう子供が多いのです。折り紙はわからないところからスタートしますので、「わからなくなったら聞く」が自然にできるようになるのです。
やがて、子供がひとりでも上手に折れるようになったら、大人に見せたり、友達にプレゼントしようと考えるようになります。これは他のおもちゃでは味わえない楽しみです。
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息子に感じた、折り紙の知育効果
息子が小さい頃は、毎日公園などで遊ばせないとパワーがあり余ってしまって、夜寝ない子供でした。晴れている時は公園に行けばいいことですが、雨の日は困ってしまいます。
そこでママが折り紙を教えたところ、息子はとても喜びました。折り紙が折れると”出来た”と達成感を得られます。
やってみよう→出来たを繰り返すことで成功体験が繰り返され、自己肯定感が高まったと感じられました。
一方パパは、折り紙は苦手。その代わりに、紙飛行機は得意だったので、よく3人で紙飛行機を飛ばして遊びました。
パパは折り紙は折れないが、紙飛行機は上手。ママは折り紙が得意だけれど、紙飛行機はそんなに上手くありません。
これも隠さなかったのが良かったと思います。大人でも得意不得意があり、それで良いと理解できたからです。
息子が5歳の時に、飛行機に乗って旅行に行く機会がありました。その時に、キャビンアテンダントさんから息子に折り紙のプレゼントがありました。
息子は、折り紙のお礼に自分で負った「コップ」をキャビンアテンダントさんにプレゼントをしていました。とっても喜んで頂き、良い思い出です。
折り紙が各所で役に立ちました。飛行機の中でも食事をするレストランでも、音を立てずに遊ぶことが出来るからです。白い面にお絵かきをしてもいいし、絵を描いてから折り紙を折ってもいいのです。
私が教えたわけでもないのに、折り紙を折ってプレゼントしようと考えたことに感激しました。
折り紙遊びが苦手な場合
知育効果がある折り紙遊び。一方で、折り紙がなかなか好きではない場合どうしたらいいのでしょうか?
ここでは考えられる原因と対策をお伝えします。
なぜ、折り紙遊びが苦手なのか?
折り紙は色々なものを作れる一方で、折る手順が厳格に決められています。折り方を間違えると、思ったものを作ることが出来ません。
こどもの個性によっては、「自由に好きなようにやりたい」という場合もあるかもしれません。
また、発育のレベルと折り紙のレベルが合っていない場合もあります。小さい子どもにとって、折り紙の折り方を覚えるのはとても大変な事
我が家の解決方法
我が家の場合、買ってあげた折り紙のお手本のレベルが合っていなかったようでした。そこで、レベルを落とした折り紙の本を買ってあげたら、一人で折る事ができました。
その後、少しづつ慣れていき保育園でも折り紙の練習をしてくるようになり、今では折り紙が大好きになってくれました。
また、出来上がった折り紙に、絵を書いてあげたりすると、もっと折り紙が好きになってくれるかもしれません。
いずれにせよ、「自分でできる」「楽しい」と感じてもらう工夫をしてあげる事が大切だと思います。
折り紙の知育効果:まとめ
折り紙は昔からあり、入手しやすい身近な”おもちゃ”ですが、知育効果が絶大です。
折り紙の知育効果は、主に下記の6つがありました。
- 指先のトレーニングになる
- 能動的な遊びが出来るようになる
- 空間認識力が高まる
- 創造力が育まれる
- 想像力が育まれる
- コミュニケーション能力が高まる
知育効果は大きいのですが、親が”知育のため”と構え過ぎると失敗します。
親子で一緒に楽しんで、結果的に知育効果が得られたと思えたら大成功です。