運筆力はなぜ重要?2歳から楽しみながら運筆力を高める方法

運筆力を高める方法

大人にとって、鉛筆を使って自由に文字を書くことは簡単な事。

しかし、鉛筆を持ち始めた幼児さんにとっては、文字を書く事は非常に難しい事です。

文字の書き方以前に

  • どのくらいの力が必要なのか
  • どのくらいの濃さが必要なのか
  • 真っすぐ、曲線をスラスラ書く

などの調整方法が分かりません。

こういった能力は、練習や経験が非常に重要です。小学生になったら自動的にできるものではなく、幼児さんの内から家庭でしっかりと練習をしておく必要があります。

この記事で分かる事

  • 運筆力とはなにか?
  • なぜ、運筆力の訓練が必要なのか??
  • どういったトレーニングがあるのか?

を解説します。是非、ご家庭の知育に取り入れてみてください。せっかく遊ぶのであれば、将来の役にたつポイントを取り入れてあげてくださいね!!

運筆力とは?なぜ運筆力が重要なの??

運筆力とは

運筆力とは、鉛筆を自分の好きなように操れる技術の事。

ひらがな・カタカナ・漢字などの文字を書くための基礎となる能力です。ただ、文字を書くだけではなく「綺麗な文字」を書いたり、「スラスラ」と文字を書くためには、運筆力を鍛える必要があります。

「運筆力を鍛える」と書くと難しく感じますが、大きく2つに分類されます。

  1. 文字を書く練習
  2. 指先のトレーニング

と家庭で簡単に取り入れられるものです。

なぜ、運筆力を鍛える必要があるのか?

運筆力が必要な理由。運筆力が高い場合と低い場合の違い
結果として、勉強が好きになる可能性が高くなります

文字を書く事は、小学生になったら本格的に「授業」で学びはじめます。

運筆力があり文字を書くことに「抵抗がある場合」と「ない場合」では大きな差が生まれます。

ちょっとイメージしてみてください!!

小学生になったら、黒板に書かれた事をノートに書き留める必要があります。大人にとっては、(面倒でも)作業自体は簡単ですが、子どもの場合は全然違います。

運筆力が低いと文字を書く事に抵抗感を持つ

①ノートに写す事に疲れて途中でやめてしまう
 → 書くことに負担がかかり、理解できない
②自分の文字が汚くて、自信をなくす
 → 勉強以前に、書くことが嫌!!

運筆力が高いと文字を書くことに抵抗がない

①黒板の文字をノートに写すこと抵抗がない
 → 授業を理解することに時間を費やせる
②文字が綺麗に書ける
 → ノートの読み返しもできる、理解が深まり、自信がつく

ちょっと想像すれば分かりますが、「文字を書く」という簡単な事も、一定のレベルに到達しているのと到達していないでは、大きく違います。

このように、小学校入学時のスタートラインは同じように見えて、全く違うのです。

つまり、運筆力は学びの世界への第一歩なのです。

結局のところ、小学校入学時に「どれだけ字が書けるか」よりも「どれだけ運筆力を持っているか」という話になります。

小学校入学前の先取学習

小学校入学前の準備にはどんな事が必要なのでしょうか?この記事では、1年生の学校で習う授業に対して年長の娘がどの程度、先取りで小学校入学準備をしたかをご紹介しています。

→ 年長さん、小学校入学前の勉強準備どこまで?先取学習のポイント

簡単な漢字を書けても、運筆力がなければ後々つまずいてしまうので。

書くことは楽しい!!

という経験や感情をどれだけ持ってもらうか。そして、どれだけ自信をもってもらうか。がキモだと思います。

それさえあれば、「学習への意欲」も自然と高まっていくからです。

それでは、家庭で楽しみながらできる運筆力を高めるトレーニングをご紹介します。

2歳からできる!!運筆力を高める練習

ここでは、2歳のうちからできる運筆力を高める方法をご紹介します。

当然、ひらがな・カタカナをいきなり練習するのではなく、基礎力をつける練習です。

ポイントは「楽しく」運筆の練習をすることが大切。

  • もっと書きたい
  • もっと複雑な事をしたい

という気持ちを高めなければ、どこかで嫌になってしまい、小学生になったときに

  • もっと書く練習をしなさい
  • なんで字が汚いの

というコミュニケーションが発生してしまいます。

「ゲーム感覚で楽しく」がキーワードです。

運筆力を高める練習①なぞり書き

幼児さんにとって、真っすぐ線を書くことは非常に難しいです。ましてや、曲線を綺麗に書くなんて、夢のまた夢。

まずは、線や丸い線をなぞる練習を遊びに取り入れましょう。

ゆっくりと線をなぞる練習ですが、最初は上手くいきません。でも、焦ってはだめです。できたことを褒めてあげる事が重要。

6歳の娘も、ひらがなをなぞる練習をしていますが、線からはみ出る事を何とも思っていません。

一方、口出しをすると「嫌な気持ち」になって辞めてしまうので、少しづつ微調整しています。

ちょっとはみ出たね、

これだと可愛い文字じゃないよ??

「可愛い」が大好きな娘の性格を踏まえたうえで、声掛けをしています。もう、お分かりだと思いますが、一方的に、「これじゃだめ!!」というダメ出しはNGです。

【関連】→ なぞり書きのプリントを用意しています。こちらもご利用ください。

運筆力を高める練習②点つなぎ

なぞる事ができたら、点と点をつなぐトレーニングに進みます。

「点をつないだら絵が出てくるよ!!どんな絵になるかな~」

と子どものワクワク感を刺激してあげると、ゲーム感覚で取り組むことができます。

点つなぎには、数字も書いてあるので数字を読む練習になります。

子どもは楽しい事なら一瞬で覚えます。読み方が分からない場合は、補助をしながら一緒に取り組む事をおすすめします。

運筆力を高める練習③迷路

子どもは迷路が大好き!!

6歳になった今でも市販の迷路ドリルを毎日やっています。

迷路は、線を引くことで運筆力の訓練になる上に、判断力を高める練習にもなります。

  • こっちは行き止まりだったね
  • じゃあ、戻ってこっちの道に進もう

進みたい方向に手を動かすことができず、もとの道に戻るのも一苦労だったりします。

【関連】→ 迷路の知育効果

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運筆力を高める練習④お絵描き

運筆力を楽しく高める練習No1はお絵描きです。お絵描きの基本は線を自由に書く能力です。

線をある程度自由に書くことができれば「自分の思い通りに書きたい」という意欲が湧いてきます。

お絵描きも、上手に(納得のいく絵が)書ければ書けるほど、集中して書き続けてくれます。

線を引くだけでなく、色を塗ったり、全体のバランスを考えたり、と色々なトレーニング要素が含まれています。

息子も娘もお絵描きが大好きでした。

特に印象的だったのが、自作の妖怪図鑑。息子は妖怪が大好きでゲゲゲの鬼太郎の本を何冊も持っています。

見ているだけでは飽き足らず、世界で一つだけの図鑑を作ってくれました。

書くことが大好きだった息子は、「字が綺麗」と友達のパパ・ママにいつも褒められていました。

自分で用意するのが面倒・・・

2歳・3歳の内から、年齢と成長にあったドリルやプリントを選ぶのが大変・・・

というパパ、ママは通信教育を検討してみてはいかがでしょうか?

年齢に合わせた教材を毎月届けてくれるので、難しい事を考える必要なく、遊びを通じて運筆力が高められます。

ただ、どの教材を選んだらいいか分からない。という方向けに、6社の幼児向け通信教育を比較してみました。

どれも無料で資料請求やお試し教材もらえるサービスがあります。是非、検討してみてください。

→ 【幼児教材6社比較】無料で試してお子様にあった教材を選ぶ方法

書くだけじゃない。遊びでも運筆力を高められます。

文字を書く以外にも運筆力を高める方法はあります。運筆力とは言い換えれば、指先の力をコントロールする事。

つまり、遊びの中でも十分に鍛えることができます

嬉しい事に、これからご紹介する方法は難しい遊びではなく簡単にできる遊びばかり。是非実践してみてください。

運筆力を高める遊び①折り紙

折り紙は指先の器用さが求められる遊び。年齢に応じた遊びもできるので、2歳児でも楽しく遊ぶことができます。

折り紙には、運筆力以外にも知育効果があるので、是非取り入れたい遊びです。

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折り紙は100円ショップでも手に入るので経済的なのも嬉しいですね!!

運筆力を高める遊び②ひも通し

ひも通しは、穴の空いたビーズなどのおもちゃに紐を通していくだけのシンプルな遊びです。

針に糸を通す遊びと思ってもらえればOKですが、大人同様幼児さんにとっても難しい作業です。左右の手で別々の動作をし、穴という限られた空間に通す非常に繊細な作業を繰り返します。

この「穴に紐を通す」動作が、指先の器用さを鍛えてくれるので、運筆力の教科にもつながります。

6歳の娘は、自作のネックレスを作ってお姫様ごっこを楽しんでいます。

運筆力を高める遊び③ブロック遊び、つみき遊び

幼児さんの遊びの代表格のつみき遊び。男の子も女の子も関係なく大好きな遊び。

ブロックを指でつまんで、崩れないようにブロックを置く位置を調整して・・・・

と、幼児さんにとってはかなり細かい作業が必要になるブロック遊びも指先の力をつけるトレーニングになります。一方で、

積み木遊びに興味を持たない・・・

というお子さんがいらっしゃるかも。

アンパンマンなど子どもが好きなキャラクターを使うのも一つの手です。

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まとめ:2歳児は、運筆力を遊びながら高めていこう!!

これまで見てきた通り、「運筆力を高める」のは2歳からでも早すぎる事は全くありません。

鉛筆を使う方法だと

  • なぞり書き
  • 点つなぎ
  • 迷路
  • お絵描き

が代表的なトレーニングでした。幼児さんのうちは、「厳しいお勉強」ではなく「楽しい遊びの一つ」と認識してもらえるように、親のサポート(努力)が必要になります。

出来なくても、決して起こることなく暖かく見守ってあげましょう。

鉛筆を持ってトレーニングは早い・・・とお考えの場合は、遊びを通じて運筆力を高める意識を持つのも一つの方法です。

  • ブロック遊び、つみき遊び
  • 折り紙
  • ひも通し

といった、遊びであれば抵抗感なく遊ばせてあげる事が出来ると思います。

文字を書く基礎能力となる運筆力。小さいうちから、意識をしてあげて損をすることは一つもありません。

是非、1日5分でも遊びの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

  • この記事を書いた人

ちいパパ

パパが知育に目覚めた!?
現在2児のパパ。息子の中学受験をきっかけに娘の知育に興味を持ち、家庭知育に取り組む。娘のために作った無料知育プリント【リピプリ】を公開中。

詳しいプロフィール << 子どもの可能性を広げるために、パパ・ママが出来る事

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