突然ですが、私は昔からイクメンという言葉が嫌いでした
2010年にイクメンが流行語大賞をとってから、イクメンという言葉が市民権を獲得。それ以降、周りの人はよっしーの事を「イクメン」だよね~と呼んでくれました。
嫌味を言うような人たちではないので、褒め言葉として使ってくれていたと思います。しかし、そんな好意とは裏腹に、
という気持ちがあり、もやもやしていました。
「父親が子育てするのは当たり前」という価値観は恵まれていた
なぜ、よっしぃが「イクメン」と呼ばれていたかというとママはシフト制の仕事なので、土日も出勤していた事が大きいです。
つまり、土日は一人で面倒を見る事が当たり前でした。違う言い方をすると、それ以外の選択肢がなかったのです。
だから、子育てに必要なスキルは全部持っています。しかも、外出が大好きなので、毎週のように二人でお出かけしていました。平日も残業をかなり減らして家族と一緒に過ごす時間を増やしました。
そんな感じなので、イクメンという言葉が流行る前からよっしぃはイクメンでした。それが当たり前であり、だからこそ、「イクメン」という言葉に過剰に反応し
という気持ちが強く、、どちらかというと嫌いな言葉でした。
一方で、違う理由で「イクメン」という言葉が嫌いな方もいます。
子育てに積極的にかかわりたいけど、仕事が忙しくて事実上、ほとんど無理。「イクメン」という言葉が呪いのように、「父親」を強制してくるが辛い。
という理由だそうです。
これはこれで、よっしーは理解できます。ベンチャーで働いたこともあり、毎日帰宅が午前様という経験があるからです。
だから、こうやって子育てに関われた事はすごく恵まれた事なんだな。と思います。
一方で、子育てに興味のない人にとっては厄介な言葉だったと思います。
イクメンという言葉が果たした役割
- 子育てに積極的な人にとっては「当たり前」
- 子育てに参加できない人にとっては「分かっているけど出来ないんだよ」
- 子育てに興味ない人にとっては「うるさい」
と、おそらく「全方位的」に嫌われた言葉であるイクメン。
でも、よっしーはこの言葉が果たした役割は大きいと思うんですよね。この言葉があるから「父親も家族と過ごしていい」という価値観が成熟していったと思います。
- 仕事は控えめに
- 子どもを一緒に育てる
- 残業しないで早く帰る
- 育児休暇を取る
こういう価値観を多数の人が持つためには、インパクトがある言葉が必要なんですよね。
会社を構成しているのも「人」なのです。市民権を持つ=そういう考えのある「人」が増える。結果、それをサポートする会社も増えていくという、サイクルが生まれていると思います。
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よっしーの観測範囲ですが、最近は育児休暇を取る男性が増えている印象です。「イクメン」という言葉が流行って10年。やっと増えたかという感じですが、この流れは「イクメン」の延長にあると思います。
「育休」の愛称を「育業」に変えるのは、思った以上の効果を生むと期待!!
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あと10年もすれば、子育てをする事を推奨する会社が増えて、育児休業をとり、残業を減らし、子育てを積極的に行える環境がどんどん整ってくると思います。
その時、これだけ嫌われた「イクメン」という言葉は、惜しまれることもなく、死後になっていく事でしょう。