こども新聞はその名の通り、小学生向けに作られた新聞。
取り扱っているニュースは大人向けの新聞と全く同じテーマですが、子どもでも理解しやすい文章で書かれていて、漢字には全て読み方がふってあります。
最近は中学受験を目指す小学生が増えています。
中学入試では、社会情勢などが入試で出題されることがあるため、教科書に載っていない最新のニュースをしっかりと理解している必要があります。
このような、学校の授業には出てこない時事問題を身に付ける事ができるのが「こども新聞です」。
この記事では、
この記事で分かる事
・こども新聞を読むメリット
・何歳から読むべきか
・こども新聞の種類
をご紹介します。
こども新聞購読を検討中または、
中学受験を考えている方は是非ご覧ください
我が家では「読売子ども新聞」を購読しています。子どもの可能性を広げるために小学校3年生から購読していますが、無理なくニュースに触れ合うことができるので、とてもおすすめです。→読売こども新聞をおすすめする理由を読んでみる
こども新聞とは?どのような特徴があるのか
大人が読む新聞とは異なり、イラストや写真が多く使われていて、「子どもの注意を引く」仕組みが沢山あります。
時事問題や社会情勢はもちろん、キーワード解説・歴史・ファッション・英語・中学受験など、取り扱っている話題は豊富です。
もちろん、大人が読んでも面白い・勉強になると思える記事が沢山あるので子どもと一緒に楽しめます
こども新聞は読売新聞・毎日新聞・朝日新聞の全国紙に加え地方紙でも一部発行されています。
購読費は最も安いもので550円からと、お財布に優しいのが特徴です。
こども新聞は何年生から読むといい?
こども新聞は小学生を対象として発行された新聞。小学1年生から?と思うかもしれませんが、すべての漢字にフリガナがふってあるので、ひらがなさえ読めれば、小学校入学前の子どもでも読むことができます。
とは言っても、ハードルは高いのは事実
各紙、様々な工夫を凝らしていて、ドラえもんや名探偵コナンといった人気キャラクターが使われたコーナーやマンガコーナーがあります。
最初から全ての記事を読ませようとするのではなく、子どもが興味をもった記事だけでもOK。
大人も全部の記事を読まないですよね。それと一緒です。
我が家の場合は10歳の頃から購読し始めましたが、全く問題なく読むことができていました。
また、小学校を卒業した子ども向けに、中高生向けの新聞も発行されています。
一度、新聞を読むクセがつけば、継続して続ける事もできますね。
こども新聞を読むメリット
3年以上こども新聞を購読している我が家の事例ですが、沢山のメリットがあると感じています。その中でも、特によかったなと思える4点をご紹介します。
こども新聞を読むメリット①社会情勢を知る事ができる
当然ですが、小学生は社会情勢を意識しないと理解する事はもちろん、知ることすらできません。
そのため、手っ取り早く社会情勢を知るためにニュースを見る事からスタート事が普通ではないでしょうか?
でも、ニュースはある程度の「知識や背景」を知っている前提の作り。子どもがいきなり見るのはハードルが高いんですよね。
そんな時、前提となる知識や背景を分かりやすく教えてくれるのがこども新聞。
子ども新聞を読んで、最低限の知識や背景を理解すれば、TVのニュースを見てもある程度理解することができます。
一つの事柄が理解できるようになると、周辺の事柄にも興味を持つようになります。そうするとまた、こども新聞を読んで知識を増やしていく良いサイクルが出来上がります。
子ども新聞なら子どもにも分かりやすい表現で、ニュースを理解するための知識・背景を学べる
こども新聞を読むメリット②語彙力が増える
メリット①でも説明した通り、ニュースを理解するために必要な知識や背景を学ぶと同時に「活きた言葉」を学ぶ事ができます。
活きた言葉??
学校の授業で習った表現や漢字の書き取りで練習した漢字が、子ども新聞の中で沢山出てくるはずです。教科書のように「勉強をするための文章」では、正直面白味にかけたものも少なくありません。
一方、子ども新聞は「読ませるため」の文章です。子どもが飽きて読まなくなってしまっては商売が成り立ちません。だから、記者の方はしのぎを削って「楽しく・読みやすい」記事に仕上げてくれています。
このような熱量が高い文章で出てきた文章は、そのニュース性もあり記憶に残りやすく、言葉も自然に覚える事ができます。
もしかしたら、昨日習った漢字が次の日の新聞に載っているかも
意識をせず学校の勉強の復習になりますね。
こども新聞を読むメリット③読解力が身につく
新聞は定期的に届きます。届いた新聞を定期的に読むだけで、活字を読む量が自然と増えてきます。毎回違うテーマを取り上げてくれるので、飽きることなく続けられます。
結果、自然と読解力を上げる事ができます!!
新聞を読んでいる小学生の正答率が国語だけでなく算数も高いことがデータより読み取れます。全く読んでいない子どもと1年間読み続けた子では、読解力に大きな差が生まれると言えます。
こども新聞を読むメリット④考える力の基礎が身に付く
ニュースを見ていると、
- なんでこんな事件が起こったの?
- どうして、物価が上がっていくの?
- どうして、戦争が起こったの?
といった疑問が出てきます。こういった疑問を持つことが「自分で考える力」を身に付ける第一歩。
だから、パパ・ママ主導で積極的にニュースの話題を振るようにしましょう。最初から子どもに「なぜだと思う?」
と聞くのではなくて、
- この事件は●●だと思う
- 物価が上がって家計が大変だよ
- 戦争なんて起こらなければいいのにね
と、簡単な感想を伝えてあげましょう。パパ・ママがニュースに興味を持っている事が分かれば、自然と子どもも興味を持ってくれます。
意見を出す・考える前に、パパ・ママがどう思ったのかを積極的にインプットしていくことから始めましょう。
これを繰り返していけば、自分の意見を出すために「考える事」を自然とはじめます。
こども新聞を読むメリット:まとめ
こども新聞を読む4つのメリットには
ポイント
- 社会に興味を持つ
- 語彙力が増える
- 読解力が身につく
- 考える力が身につく
がありました。
学校の授業、通信教育、塾では「社会の出るための土台を作る」「試験に受かるための知識とテクニック」などを学ぶ事ができます。
しかし、勉強した事と世の中で起こっている事をリンクさせることができるのは、こども新聞だけです。
こども新聞を読むことによって、学んだことが役立つ・使えるという実感を得ることができます。
こども新聞の種類
こども新聞のメリットだけでなく、どの子ども新聞を購読すればいいのかをご紹介します。
こども新聞には全国紙と地方紙があります。お子さんの興味関心やご家庭の都合に合わせて選択できます。
全国紙には、朝日小学生新聞・毎日小学生新聞・読売KODOMO新聞の3紙があります。金額は読売の550円から毎日新聞の1750円とどちらも低価格な設定になっています。
一方で、朝日と毎日は日刊なのに対して、読売は週1回木曜日の発行となります。この発行頻度は、選ぶ際の決めてになるのではないでしょうか??
地方紙には、中日新聞社が発行している中日こどもウイークリーがあります。こちらは週1回土曜日に発行しています。
それ以外の地方紙は基本的に無料となっています。ただし、無料といってもただで届くのではなく週1回別刷りで発行したり本誌内の特集として扱われていることが多いです。
例.岩手日報社は日報ジュニアウイークリーを週一回タブロイド判を発行
こども新聞の選び方
基本的には、有料版から選ぶ事になると思います。
有料版は、朝日小学生新聞・毎日小学生新聞・読売KODOMO新聞・中日こどもウイークリーの4紙
内1紙は地方紙になるので、中日新聞社のエリア外は全国紙を選ぶ事になると思います。
こども新聞の料金と発行頻度
・朝日小学生新聞:毎日発行で1769円/月
・毎日小学生新聞:毎日発行で1750円/月
・読売KODOMO新聞:週1回木曜日で550円/月
このように、値段と発行頻度に多きな差があります。子どもが小さいうちや読書習慣のない場合は、読売新聞がおすすめです。
一方で、中学受験を検討中でしたり、元々「本を読むのが好き」という方は朝日新聞と毎日新聞から選ぶと良いと思います。
朝日新聞の方が中学受験に特化している点が大きな違いです。
こども新聞で興味や知識の種まきを
今回ご紹介したように、日常的に新聞を読むことは子供の学力の向上に良い影響を与えることがわかっています。
こども新聞を読むメリットを復習すると
- 社会に興味を持つ
- 語彙力が増える
- 読解力が身につく
- 考える力が身につく
の4点。他にも中学受験に役に立つ、読書をする習慣がつくなど、あげればキリがありません。
とくに、読解力を身に付ける事は非常に重要です。本を読むだけではなく、人間関係の中でも、ノンバーバルコミュニケーションが非常に重要。ノンバーバルコミュニケーションとは、言葉ではなく仕草や表情から何を伝えたいのかを読み取る能力。
日本人は空気を読む
と言いますね。あれです。
デメリットはほぼ無いと言い切れます。一方で、新聞で得られる膨大な語彙や知識は、早くから触れれば触れるほど積み重なって大きなものとなるもの。
結論は、こども新聞のメリットを考慮すると、小学2~3年生から読み始めるといいと思います
親子で一緒に新聞ライフを楽しんでください