こんにちは、ちいぱぱです。
極度の偏食持ちの息子(現在小6)の成長期。12年間をギュッと凝縮したシリーズ第3弾。食べるものが極端に限られた息子がついに保育園生活スタート。
過去の話は下記をからどうぞ!!
これまでの話
食べる事が大好きな私たち夫婦に待望の第一子誕生。夢は美味しいものを家族で食べる事だったけど、息子の極度の偏食が発覚。
ほぼ「ひじき煮しか食べない」食べない状態で入園した保育園では絶食で過ごす。転園活動の結果、公立の保育園に滑り込む事ができたが・・・・
子どもの好き嫌いと聞くと「〇〇を食べない」とか「ご飯をあまり食べてくれない」などの悩みが大半だと思いますが、うちの息子はひじき煮をはじめとして3~4品目+ご飯しか食べませんでした。
それでも、今では立派な小学6年生。好き嫌いや偏食に悩むお子さんを持つパパ・ママの励みになればと思います。
それではさっそくどうぞ~
この記事をお勧めしたい人
- 子どもが偏食で悩んでいるパパ・ママ
- 偏食の幼児さんが成長するとどうなるのかを知りたい方
- 偏食なんて親の責任だよって思っている方
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- 偏食なんて親の責任だよって思っている方
「息子はお昼を食べないと思います。」一生忘れる事が出来ない保育園初日
息子が2歳になる年の4月1日。今日は2園目となる保育園へ初登園の日だ。
きっとこの保育園でもお昼を食べてくれないだろう。なんて先生に伝えれば良いのだろうか??などと悩みつつ、初めての保育園で不安そうな顔をしている息子を抱っこしながら、無事に教室の前にたどり着いたちいぱぱ。
着替えや替えのオムツをセットし、掲示されている諸注意を読み込みつつ、先生へ声掛けをするタイミングを伺っていました。
すると、目の前にベテランそうな先生が通りすぎたので、咄嗟に声掛けをしました。
初めまして、ちいぱぱと申します。本日からお世話になります。実は息子について予め伝えておかなければならない事がございまして・・・
鬼気迫る顔をしていたのだろうか、先生は少々ぎょっとした顔をした後に、「只事ではなさそう」と察してくれて、真剣に話を聞いてくれました。
- 離乳食を失敗したのか、食べるものは限られている
- 気に入ったもの以外は口にしない
- 前の保育園では、1度も口に入れなかった
- ばぁばが迎えにくるので、実家で遅い昼食をとる
- おそらく(絶対に)食べないと思うので、無理に食べさせないで欲しい
という話を出来る限り丁寧に伝えたところ・・・・
そうなんですね。大丈夫です。以前にも、そういう(ご飯を食べない)お子さんはいました。少しづつ食べるようになると思うので、無理をせず見守っていきます。
お父さんも色々悩まれて大変でしたね。
と、声掛けをしてくれました。
正直、涙が出そうになりました・・・・
出会って3分程度ですが、こんなにも息子の事を理解してくれた人は家族以外で初めてでした。
もちろん給食は食べて欲しいですが、正直全く期待していませんでした。それよりも、長い保育園生活を(給食以外は)楽しんでもらいたい、友達が沢山できて欲しいという願いを持っていました。
先生は、そんなこちらの意図を素早く見抜いてくれたのです。
それどころか、悩んでいる私にも寄り添った声掛けをしてくれて、なんて優しいんだ・・・
この先生は本当に良い先生で、大変お世話になりました。娘と合わせて保育園には10年以上通っていますが、未だにこの先生の事は忘れる事は出来ません。
お迎え時には必ず昼食と補食の様子を伝えてくれました。また、何度も面談をして頂き「食事の方向性」をすり合わせて頂きました。
本当に感謝しています。
前世は「毒殺された武士!?」
そんな先生方のサポートもあって、食べられるものは少しづつ保育園でも食べるようになってくれた息子。それでも、食べれる品目は激しい偏りっぷりは変わりません。
食べられるのは、ご飯・うどん・ひじき煮・そぼろ・魚・きな粉(ご飯)・のりをといった感じだったと思います。
ご飯をおかずにご飯を食べる
というのがまさにぴったりでした。ひじき煮から進歩して、ふりかけの「のりたまごはん」にハマってくれて、米(ご飯)の量はしっかりと食べてくれていました。
そんな彼の当時のあだ名は「毒殺された武士」
基本的に和食しか食べない息子。どんなにお腹が空いていようとも、パン・パスタといった洋食はもちろん、お菓子も一切口にしない。
絶対にお腹が空いているのに、頑なに口に入れない姿は、まさに武士。腹が減っても、(彼にとって)不穏な食べ物は口に入れない。幼児とは思えない意思の強さを感じます。
これはもう前世で何かあったな。としか思えません。
何かとはそう、毒殺です。
きっと、前世ではハイカラなものに毒を仕込まれて、後悔をしながら果てていったのだろう。我が家ではそう結論を出すことにして、深く悩まない事にしました。
毒殺されたなら仕方ない。前世の記憶が薄まるまで、気長に待とう。それまでは、腹いっぱい米食わしとけばいい。
そうやって、納得させるしかありませんでした。
前世の呪いに打ち勝った電車のおもちゃ
とは言え、このまま和食しか食べないのは問題です。そこで、時間をかけて交渉をする事にしました。
ターゲットは「パン」
保育園の給食でも高頻度で登場するパン。パンが食べられるようになれば、絶食する日が少し減ります。しかし、これまでの経験上、どんなにお腹が空いていようと、武士である息子は決してパンを口に入れてくれません。
そんな時、事件が起こりました。
それは、家族でお台場に買い物に出かけた時。立ち寄ったおもちゃ屋で見つけたちょっと大きな電車のおもちゃ。子鉄の息子は一瞬で虜に。どうしても、買ってほしいと駄々をこねました。
これはチャンス!!
パンを食べたら買ってもいいよ!!その代わり、食べなかったらオモチャは捨てる。
と交渉をスタート。
当然、武士である息子にとってパンはハイカラな洋食。しかし、給食でもパンは出てくるので、食べられるようになれば自分も有利になる(給食が食べられる)事は頭では分かっている様子。
おもちゃ屋の前であれやこれやと説得を重ねた末に、ようやく頭を縦に振った息子。
やったー!!
当然、この決断に歓喜なパパとママ。すぐにオモチャを購入し、その足でコンビニへ向かい「クセ」のないプレーンのパンを購入。
そして、決戦の時
私たち家族は、海の見えるベンチに座りパンを息子に差し出す。これを一口食べたら、このおもちゃをあげよう。
パンをギュッと握りしめ、視線は何度も電車のおもちゃとパンを行き来している。
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苦悩で顔が歪む息子
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期待のまなざしを向けるパパとママ
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そして、5分くらいたった頃、ついにその時がきた!!
パクリッ!!
たべたーーーーーーーーー!!
パンを食べて大喜びする夫婦の姿は、周りから見ると、意味不明な光景だったと思います。
しかし、偏食に悩む事数年。これが初めての成功体験でした。
あんまり美味しくないけど、これなら食べられそう
このニュースには保育園の先生もビックリ!!これをきっかけに、保育園でも少しだけパンを食べてくれるようになりました。
好き嫌いをご褒美で乗り切るのは「悪」というけれど・・・
育児書やネットの情報を見ると、「〇〇を食べたら、ご褒美をあげる」行為はNGとされています。しかし、そんなの我が家には関係ありませんでした。
むしろ、その方法でしか新しい食材を食べてくれなかったので、
その後もいくつかの食材は、おもちゃで釣って食べられるようになる事に成功。特に、「ほうれん草のおひたし」を食べれるようになったのは大きかったです。
「唯一食べられる野菜がほうれん草」なのは、その後数年続いたと思います。息子を育てていて
やっぱり育児に正解はないな。
と心の底から思いました。そりゃ、物で釣るのは良くない事だとは分かっています。でも、保育園での絶食が続くよりは100倍マシなんですよ。
だから、本気で子育てに困ったら、育児書とか世間の目とか関係ない。と思っています。なんでもいいから乗り切って欲しい。
それが、親の唯一の願いでした。
しかし、おもちゃ作戦を使っても根本的な解決には、まだまだほど遠い状態です。
続く
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ここでは昔話をしていますが、知育に関するブログをやっています。特に、幼児さん向けの家庭用知育プリントを自作していて、無料でダウンロードできますので是非こちらもご覧ください。
息子の偏食物語一覧
【第1話】好き嫌いってレベルじゃないぜ
【第2話】保育園入園前に偏食を改善するために努力したこと
【第3話】断食の保育園生活
【第四話】初めて食べたパンと電車のおもちゃ