今日は電車好きのお子様に是非おすすめしたいシリーズ絵本をご紹介します。金の星社さんから出版されている「せんろはつづく」シリーズ。
『せんろはつづく』 竹下文子/文 鈴木まもる/絵
『すすめ!きゅうじょたい』竹下文子/文 鈴木まもる/絵
せんろはつづくシリーズとは
この「せんろはつづく」という絵本は電車・乗り物好きの息子が大好きだったシリーズ本。現在金の星社さんから4冊出版されています。
作者は竹下文子さん、挿絵は鈴木まもるさん。このお二人はご夫婦で「せんろはつづく」シリーズを書かれています。
息子には、この絵本と「すすめ!きゅうじょたい」の3冊を読み聞かせしていましたが、ほぼ毎晩3冊セットで読んでいたことを覚えています。
この絵本はどんな人向け?
✓ 電車好きのお子様がいる
✓ 文字が多すぎない絵本を探している
✓ 優しい気持ちになれる絵本を読みたい
それでは、さっそくご紹介します。
『せんろはつづく』―1作目
子どもたちがひろい野原に線路をつなげていきます。途中に、山や池などの自然の障害物が立ちはだかります。
子どもたちは、困難も協力して乗り越えていきます。
おおきな いけが あった
どうする?
絵本を読み聞かせる時に、毎回
どうしよー?困ったね?
声掛けをすると、得意げにこたえてくれました。もう少し大きくなると、自分で考えた答えを出してくれてとっても可愛かったです。
最後には、線路が一本につながって、みんなで電車に乗ってしゅっぱ~つ!!
『せんろはつづく まだつづく』―2作目
1作目に続き、子どもたちが線路をつなぐストーリー。
今回はアヒルさんなど動物が子どもたちの前に立ちはだかります。自然だけではなく、色々な人・動物との出会いも一緒に楽しめます。
子どもらしい可愛い方法で乗り切っていき、最終的にはみんなで電車に乗ってしゅぱ~つ!!
『せんろはつづく どこまでつづく』―3作目
流石に本棚が電車だらけにしまうので、図書館で借りて読んであげました。今回は、新幹線や貨物列車など色々な種類の電車が登場します。
電車マニアの子どもは喜ぶ事間違いなし!!
男の子が大好きなプラレールで遊んでいる感覚を思い出すことができます。線路を作るだけでなく、トンネルや駅を作るのは、プラレール遊びと一緒。
色々な電車を連結させるのは夢が膨らみますよね!!
『せんろはつづく にほんいっしゅう』―4作目
この本が出版されたのは2021年。息子は小学校高学年になっているので、もう読むことはないです(笑)
娘と一緒に行った図書館でみかけました。今度は東京を出発して日本を1周するストーリー。東京駅から何度か新幹線に乗せてあげた事があるので、きっと喜んだろうな。と一人で微笑んでいました。
ちなみに、娘ちゃんはあまり興味を示しませんでした。
『すすめ!きゅうじょたい』
こちらは、同じ竹下文子さん・鈴木まもるさんのお二人の絵本。電車ではなく子どもたちが様々な重機にのって、困っている人をお助けします。
こんな大トラブルもみんなで協力すれば、簡単に解決します。
物語の最後には、助けたカメさんに逆に助けられておしまい。世の中は助け合いで成り立っている事を優しく教えてくれます。
『せんろはつづく』シリーズが生まれた背景
先ほどもご紹介しましたが、竹下文子さん・鈴木まもるさんはご夫婦。少し古い記事になりますが、鈴木さんのインタビューがあったので、読んだ感想を。インタビューはこちらから。
電車をテーマにした絵本を考えていたところ、ご夫婦で相談しながら決めたという素敵なエピソードが書かれています。
ストーリー展開で悩んでいるときに奥さんに相談したら、「そういうリアルな話も良いけれど、子ども達がどんどん線路を作っていく話はどうかしら?」って文章を書いてくれて、それがすごく面白かったことから生まれたんです
ehonnavi
絵本ができた背景を知ると、読み聞かせをしている方も別の楽しみが生まれますね。
当時プラレール遊びが大好きだった息子ちゃん。この絵本を思い出しながら、線路を広げていくときは、障害物の設定を作って遊んでいました。
この絵本のおかげで、読み聞かせだけではなくプラレール遊びも盛り上がることができました。
『せんろはつづく』は子鉄ちびっこのバイブル
子鉄の息子のために、このシリーズ以外の絵本もいくつか購入しました。なかでもこのシリーズはダントツではまっていました。
リズム感
この絵本では、リズム感よく繰り返しが続くのが特徴です。
「〇〇があった、どうする?」
「〇〇しよう!!」
と繰り返しが続きます。
子どもも次の展開を覚えやすく、覚えてしまっていても繰り返し読んでほしいとお願いされます。
自分だったらどうしよう??という想像力がかき立てられるのか、色々な答えを思いつきます。あり得ない答えを出したりして、自分で笑ったり。
そういう、イメージする力もリズム感よく進む展開を通じて、無理なく自然にはぐくまれている感じがします。
優しい気持ちになれる
このシリーズは、子どもたちが線路を作っていくストーリー。でも、周りにいる大人たちが優しく子どもたちを見守ってくれています。1作目では、お母さんがちょこんと座ってゴール地点で待ってくれています。
お母さんが待っていてくれたね
この絵本は1~3歳くらいにおすすめだと思います。こうやって「親はちゃんと見守っているよ」というメッセージもしっかりと出してくれていて、「安心して遊んで大丈夫だよ!」と受け取ってくれます。
もちろん、登場する人物や生き物たちも優しい表情で描かれています。電車を作る過程でどんどん世界が広がっていきます。その度に、色々な人・動物と出会う事で子どもたちの世界も広がっていく。そういう事が優しく描かれています
せんろはつづくは子鉄におすすめ
この記事を書くにあたり、12歳になった息子にこの絵本を覚えているか聞いてみました。
もちろん覚えているよ。何回も読んだじゃん
ちゃんと覚えていてくれました!!鉄道マニアだった息子も小学生になり、徐々に電車への興味は薄れ、今では一人で電車に乗って習い事に行っています。
当時は、「もう一回読んで」攻撃に音を上げていた時期もありましたが、過ぎてしまえばあっという間。今は娘ちゃんに全力で読み聞かせをしてあげています。
娘ちゃんも、いつまでも覚えている絵本に出会ってほしいな。
こちらも参考にしていただければな。と思います。