絵本の素晴らしいところは、絵本の中なら動物も話すことです。子供にとって身近な存在の動物が、絵本の中では話すだけでなく、大活躍します。
絵本を読んだら、動物に会いに行ってください。
動物たちが何を話しているのかな?と想像が膨らみます。
かわいい動物が登場する名作絵本6冊
今回ご紹介する絵本は、いずれも名作ぞろい。ピーターラビットなどキャラクターが有名な絵本から、発売から40年たっても未だに愛されている名作まで。
是非、親子で楽しんでくださいね。
おばけのてんぷら
作:せな けいこ
出版社:ポプラ社
発行日:2015/1/2
値段+税:748円
うさこは山で、こねこくんがお弁当のおかず、てんぷらを食べているのを見ます。うさこはさっそく、自分でも作ってみることにしました。
「ああおいしい。てんぷらってだーいすき。」
うさこがごきげんでてんぷらをあげていると、においにさそわれて、山のおばけがそっとやってきました…。
せなけいこさんのめがねうさぎのシリーズです。布や紙をちぎった貼り絵の持つ暖かみが伝わります。うさこは、楽天的だけど、そそっかしい愛すべきキャラクターです。
うさこのように「ま、いいか」とのんびり過ごしたほうが、毎日を楽しめそうです。
我が家の娘のお気に入りの絵本で「こわくない、おばけもいるんだね。」と言っていました。
怖くないおばけなら、会ってみたいそうです。
どうぞのいす
作:香山 美子 柿本 幸造 (イラスト)
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:1981/10/31
値段+税:1,100円
うさぎさんは、木でイスを作ります。野原の木の下に、「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に置いていきます。 すると動物たちがやってきて…。
かわいらしい絵でも、暖かみが伝わりますが、動物たちが次々とやってきては、会っていない誰かを思いやる内容なので、ほっこりします。
「思いやりが大切」なんて頭ごなしに言うよりも、「”どうぞ”って素敵だね」って言った方が心に響きます。「どうぞ」がしたくなりますね。
ピーターラビットのおはなし
作:ビアトリクス ポター
出版社:早川書房
発行日:2022/3/25
値段+税:1,650円
ピーターは、おかあさんと4人の兄弟と一緒に穴の中に暮らしています。ある時、ピーターはおかあさんの言いつけをやぶって、マグレガーさんの畑に行って、おいしい野菜をたくさん食べます。
ですが、マグレガーさんに見つかってしまい…
ピーターラビットは食器や様々なグッズになっているので、多くの方がキャラクターを知っていると思います。
ピーターはいたずらだけど、確かに野菜を食べ過ぎてしまったので、マグレガーさんが怒るのも無理はない気もしますが、ピーターが捕まりそうになると、ついピーターを応援したくなってしまいます。
我が家には、私がプレゼントとして貰った英語の飛び出す絵本がありました。息子に読むために絵本を訳して、日本語で読みました。ピーターのおとうさんが何故いないかも書いてありますよ。
ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ
作:工藤ノリコ
出版社:白泉社
発行日:2014/4/24
値段+税:1,320円
好奇心旺盛でいたずらなノラネコぐんだんが、汽車を見つけて乗り込みます。
汽車はどんどん走っていきますが…。
ノラネコぐんだんが大人気となり、シリーズ化しています。工藤ノリコさんの絵がかわいらしくて、ノラネコぐんだんの憎めない愛らしさが伝わってきます。
汽車が走っているところは「シュシュッポッポ」「はやいはやい」など、テンポよく読んであげてください。
毎度おなじみの「どっかーん」は何度読んでも面白くて、赤ちゃんから大人まで大笑いです。
11ぴきのねことあほうどり
作:馬場 のぼる
出版社:こぐま社
発行日:1972/11/10
値段+税:1,320円
11ぴきのねこたちが、コロッケ屋をはじめます。
コロッケ屋は大繁盛! ねこたちは毎日せっせとコロッケをつくります。
ところが、そのうちに少しずつ売れ残るようになり、ねこたちは毎晩コロッケを食べ続けることに。ねこたちはコロッケにあきてしまいます。
ねこたちは、「おいしい鳥の丸焼きがたべたいねえ」と思うようになります。そこへ一羽のあほうどりがやってきて、あほうどりの家に行くことにします…。
絵本の中では、ねこが話しても冒険しても不思議はありませんが、コロッケ屋さんまで開きます。発売されてから50年以上経っているとは思えないほど面白くて、読んでいる大人も笑ってしまいます。
我が家の娘のお気に入りとなり、私が「ごはん何食べる?」と聞くと「コロッケ」「鶏の丸焼き」と答えるようになりました。
ぐるんぱのようちえん
作:西内 ミナミ (著) 堀内 誠一 (イラスト)
出版社:福音館書店
発行日:1966/12/15
値段+税:990円
泣き虫のゾウの”ぐるんぱ”が働きに行くことになります。ところが張り切り過ぎてしまい、どこへ行っても「もう結構」と言われてしまいます。
ぐるんぱは泣きそうになりながら、進んでいくと12人も子供のいるおかあさんに出会って…。
私が子供の頃に大好きだった絵本で、我が家の息子にも娘にも、何度も何度も繰り返し読み聞かせをしました。
息子の一番好きなシーンは後半の「ぐるんぱはしょんぼりしょんぼり…また涙がでそうになりました。」
娘はおかあさんの「ちょっとすみませんがね、子供と遊んでやってくださいな」が一番好きだそうです。
ふたりとも、ぐるんぱのようちえんは終わりがないこと、いつまでも続けられることに気が付いたので、その直前のシーンが好きだと言っているのでしょう。
くんちゃんとにじ
作:ドロシー・マリノ (著) まさき るりこ (翻訳)
出版社:ペンギン社
発行日:2018/8/1
値段+税:1,045円
ある春の日の雨上がり、空に大きな虹がかかりました。
「にじのねもとには金(きん)のつまったつぼがうまっている」という話を信じて、くまのくんちゃんは虹の根元を探しに出かけます。
途中で虹の根本はどこかとくんちゃんがたずねると、みんな「それは ただのおとぎ話だよ」と言います。
それでもくんちゃんは虹を追い続け、とうとう「きん」を発見します…。
なかなか見ることがなくて、すぐに消えてしまう虹は不思議で仕方ありません。金が埋まっているなんて聞いたら、虹を探しに行きたくなります。
ほのぼのしたくんちゃんもシリーズになっています。
かわいい動物が登場する名作絵本:まとめ
子供にとって動物は身近な存在です。絵本の中なら動物が話したり冒険したりします。
絵本を読んだら、子供と一緒に動物に会いに行ってください。「動物がないてる」のではなく、「動物がお話してる」って言うようになりますよ。
豊かな想像力が育まれると、カタチのないもの、見えない先のことに考えをめぐらせることができるようになります。