折り紙が上手な子供は賢い子が多いです。
折り紙を折ることで手指のトレーニングになり、脳にも良い影響があると言われています。
しかし、折り紙が得意な子は賢い子なのでしょうか?それとも、賢い子が折り紙が得意なのでしょうか?
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折り紙には知育効果があると言われています。折り紙をすることで賢い子になるのは、知育効果があるからともいえます。
賢い子とはどんな子供?
ところで、賢い子供とはどんな子供でしょうか?
「学校の成績が良い」「手を挙げて発言が出来る」「集中力がある」でしょうか?
学校の成績が良い=賢い
とは言えないと考えます。
もちろん、成績が良い方が良いに越したことはありません。一方で、残念ながら学校の成績は良くても、社会に出て通用しない人もいます。
社会でも通用する賢い人とは、賢い子が成長したのです。一朝一夕に賢い人になれませんから、充実した子供時代を過ごす必要があります。
賢い人とは発想力
賢い人はたくさんいますが、賢くてしあわせな人は”発想力”があります。
芸術家や発明家のような発想力でなくて構いません。相手の気持ちを考える、予定外のことが起きても柔軟に対応できるような発想力が必要です。
最近は、なんでもマニュアル化してしまっていて、マニュアルにあることは完璧なほどに出来ても、マニュアルにないことは、全く対応できない大人をよく見かけます。
例えば、市役所の窓口業務は完璧でも、迷子らしい子供に対応できなかった人、道案内は出来ても、触ってはいけない盲導犬に触ってしまう警備員などなど。
すべてのことをマニュアル化することは不可能です。
発想力があれば、臨機応変も創意工夫も自由自在です。
ですが、親が”賢い子にしてやろう”や”発想力を育もう”と構え過ぎると失敗します。子供に楽しさを伝える、一緒に好きなものを探すくらいの感覚でちょうど良いのです。
折り紙で身に付く、賢い子が持つ5つの能力
賢い大人、賢い子になるための発想力は、一朝一夕には身につきません。
まずは、次の5つを育む必要があります。
- 道具を使える
- 記憶力
- 能動的
- 空間認識力
- コミュニケーション能力
折り紙はこれら5つにすべて当てはまっています。詳しく紹介しましょう。
折り紙で賢い子を育てる①道具を使える
知能が高くないと道具を使うことが出来ません。ほとんどの動物が道具を使えないのは知能の差であると考えられています。
子供が小学校に入学すると、たくさんの道具を使う必要があります。鉛筆、消しゴム、定規、ハサミ、色鉛筆、クレヨン、絵の具などなど。
幼稚園や保育園でも使うことはあるでしょうが、道具をきちんと使えるかどうかは学力に大きく影響します。
小学校で使う道具すべてを、家庭であらかじめ練習させることは不可能でしょう。
ですが、日常的に折り紙に親しんでいれば、道具を使うことに抵抗がなくなります。
娘の小学校の授業参観に行ったところ、先生が”ノートに定規で縦に線を引き、左側に「めあて」「問題」などの項目を書かせ、右に黒板の文字を写して書く”と指示をしました。
ですが、定規をきちんと使えないと”縦に線を引く”ところで、つまづいてしまいます。何度も書き直しているうちに授業は進んでしまい、ついていけなくなってしまうために、学力が身につかないのです。
折り紙で賢い子を育てる②記憶力
最初は折り紙を大人と一緒に折っていた子供も、何度も繰り返すうちに折り方を覚えられるようになり、ひとりでも折れるようになります。
覚えようと思って覚えるのではなく、自然に覚えたものは忘れにくく、記憶力を育みます。
すべての勉強を”覚えなくてはならない”と考えるから、苦痛に感じて容量オーバーになるのです。知ること、出来ることは楽しいと感じれば、勉強は苦痛になりません。
折り紙でつちかった記憶力は、勉強だけでなく多方面で発揮できます。
折り紙で賢い子を育てる③能動的
最近のおもちゃは、スイッチを入れると自動的に動くものが多いですが、折り紙は折ろうとしないと、始まりません。
また、折り紙は折っただけで終わらずに、能動的に遊びを作り出すことが出来ます。
例えば、折り紙で”コップ”を作って、おままごとに使ったり、小物入れに応用するなどです。
学校の成績は良いのに、指示されないと出来ない、決められたこと以外できない人もいます。
何もかも教えて貰うことは出来ませんので、子供の頃から能動的に行動できるようにする必要があるのです。
折り紙で賢い子を育てる④空間認識力
折り紙に日常的に親しむと色や形を自然に覚えます。
平面の四角い紙から、立体的に折ることも出来るので、空間認識力が高まります。
最初は簡単なものしか折れなかった子供でも、何度も折っているうちに完成図を見ただけで折り方がわかるようになります。
大きさや長さなどの空間認識力が高まり、イメージする力がつくと、具体的に物事を考えられるようになります。
折り紙で賢い子を育てる⑤コミュニケーション能力
初めから折り紙を折れる子供はいませんので、大人に教えて貰いながら折ることになります。
「こう?」「これでいいの?」と聞くのは、とても重要なことです。最近では困ったことがあっても自分から困ったと言えずに、誰かが気が付いてくれるのを待っている人が多いからです。
また、折り紙が上手にできるようになると、誰かに見せたくなったり、プレゼントしたくなります。自然とコミュニケーション能力が育まれていくのです。
これら5つをすべて育むことが発想力に繋がっていると考えられます。
最初から折り紙を上手にできる人はいません。折り紙は失敗しても、すぐに再チャレンジが出来ます。成功体験を積み重ねると自己肯定感が高まります。
おすすめの折り紙ブック
分かりやすいイラストで、幼児さんでも慣れれば一人で折ることが出来ます。簡単な折り紙からちょっと難しい折り紙まで、幅広い折り紙の折り方が乗っています。
家庭で気軽にできる知育
3歳くらいになったら、知育プリントに挑戦してみてはいかがでしょうか?
幼児さんは特に知的好奇心が強いです。遊びの一つとして、知育プリントを取り入れてみてはいかがでしょうか?
発想力のある大人は子供時代の過ごし方が重要だった
以前の職場でにペアを組んでいた営業担当の女性は、とても優秀でした。
その仕事は取引を作るところからスタートするので、仕事が多岐にわたり、とても忙しかったです。
ですが、その女性は私がイメージしやすいような指示を出してくれるので、とても仕事がしやすかったのです。
聞いてみると、その女性は子供の頃は折り紙が好きで、その後、手芸や革細工など作ることが趣味になったと聞きました。
その女性はコミュニケーション能力も高かったので、契約してある仕事以外にも「こういうことはできませんか?」などと、新しい仕事のオファーも届くようになりました。
その女性は上司からの信頼も厚かったので、どんどん仕事を任されるようになり、営業部の売り上げのほとんどがその女性の担当でした。
その女性のすごいところは、バリバリ仕事をこなすキャリアウーマン風ではなく、旅行とサーフィンが好きな気さくな女性だったことです。
発想力があるので、旅行先で予定外のことが起きても、それを楽しむ術を持っていました。
その女性は、発想する、イメージすることを子供の頃から自然に行っていたので、何もないところから取引を作り上げることが苦にならなかったのでしょう。
一方、勉強ばかりしていた大人は・・・
反対に、すべてを指示されないと何もできない男性に職場で会ったこともあります。
その男性が出張に行くことになり、私が飛行機の手配をしたところ、「何時に飛行場に行ったらいいですか?」と聞かれてしまい、あ然としました。その男性は、小さい頃から塾に通っていて、都内の有名大学を卒業していました。
その男性は机の上での勉強ばかりで、実体験から学ぶことをしていなかったのです。偏差値と仕事ができるは比例しないのかと思いました。
折り紙以外の賢くなる遊び
まとめ:折り紙をすることで賢い子になる?
これまで見てきた通り、折り紙は手指のトレーニングになり、脳も刺激をするので、賢い子になる訓練を自然としていると言えます。
しかし、そう単純とも言えないと思います。
本当に賢い子は賢い大人になります。賢くてしあわせな大人は”発想力”があります。
ですが、親が”賢い子にしよう”や”発想力を育もう”と考えると失敗します。
親が子供と一緒に折り紙を楽しんで、”作り出す喜び”を共有するくらいでちょうど良いのです。
親が子供にできることは、賢くなるきっかけを作ってあげる事。
折り紙は100円ショップでも入手できます。子どもの可能性を信じて気軽に始めてみませんか。