子供にとっても、パンはとても身近な存在。
ページをめくるたびに、おいしいそうなパンが出てくる、すぐにパンを食べたくなる、おいしそうなパンの絵本を紹介します。
食育の一環としてもお勧めです。
おいしそうなパンが登場する可愛い絵本7冊
パンが主役な絵本は探してみると意外と沢山あります。
数十年も前から愛されている定番やキャラクターとしても大人気になった絵本まで様々です。
子どもが大好きなパンの絵本を読んで、おやつにパンを一緒に食べて素敵な時間を過ごしてください。
パンどろぼう
作:柴田 ケイコ
出版社:KADOKAWA
発行日:2020/4/16
値段+税:1,430円
まちのパンやから サササッととびだす ひとつのかげ。
パンがパンをかついで にげていきます。
「おれはパンどろぼう。おいしいパンをさがしもとめる おおどろぼうさ」
シュールな表紙とパン泥棒の意外な正体に大爆笑な絵本。
パンがパンを盗むという笑える展開に加え、見つからないように隠れているシーンは娘ちゃんのお気に入り。
大人気シリーズの1作目です。
ひつじぱん
作:あきやま ただし
出版社:鈴木出版
発行日:2006/5/1
値段+税:1,320円
ひつじのパン屋さんが、パンをこねて焼く絵本です。
あきやまただしさんの絵は、絵がシンプルで、かわいらしくて、のびやかです。文章がとてもリズミカルなので、歌うように読んであげると子供はとても喜びます。日本語の美しさがじんわり伝わりますね。
我が家の息子は「ぱんぱかぱーん」が気に入ってしまい、「ぱんぱかぱーん」と言いながら、パンを食べるようになりました。
からすのパンやさん
作:加古 里子
出版社:偕成社
発行日:1973/9/1
値段+税:1,100円
いずみがもりの木に「からすのパンやさん」のお店がありました。そして、その「からすのパンやさん」のうちに四羽の赤ちゃんが生まれました。
赤ちゃんの名前は、オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。
お父さんとお母さんは、優しく大事に赤ちゃんを育てました。 「からすのパンやさん」は大人気になり、一家総出でパンを作ります。
かこさとしさんの作品で40年以上も愛されている絵本です。テレビパンやじどうしゃパンなど変わったパンもありますが、どれも食べてみたくなります。
我が家の息子は繰り返し読んでいるうちに「こんなパンもあったらいいね」というようになりました。「からすのパンやさん」が人気なワケは、こんなところにあるのでしょうね。
ノラネコぐんだんパンこうじょう
作:工藤 ノリコ
出版社:白泉社
発行日:2012/11/15
値段+税:1,320円
好奇心旺盛で、いたずらなノラネコ軍団シリーズの1冊目です。ノラネコぐんだんがパン工場を覗いていると、パンが作りたくなって、忍び込みます…
いたずらだけど憎めないノラネコぐんだんと、出来上がったパンのおいしそうなこと。
何度読んでも「どっかーん」で笑ってしまいます。
工藤ノリコさんのかわいらしい絵と、わかりやすいストーリーで、小さな子供から小学生まで楽しめます。
ノラネコぐんだんは大人気となり、シリーズになり、グッズも販売されています。
ぎょうれつのできるパンやさん
作:ふくざわ ゆみこ
出版社:教育画劇
発行日:2007/4/1
値段+税:1,430円
山の中にふっくらおじさんがパン屋さんをオープンします。最初のお客様は山の動物でした。おいしいパン屋さんの噂が動物から動物へと伝わっていき…
柔らかいタッチの絵で、どのパンもおいしそうで、ページをめくるたびにいい匂いがしてきそうです。カバーにはパンの作り方も載っています。
私は小学校で読み聞かせをしたところ「もう!お腹すいちゃったじゃない!」と言われました。
我が家の息子も娘もこの絵本が大好きで、パン屋さんへ行ったり、パンを食べるのが大好きになりました
。今度はパンを作りたいと言っていますが、なかなか実現できずにいます。
おひさまパン
作:エリサ クレヴェン
出版社:金の星社
発行日:2003/7/1
値段+税:1,430円
寒くて暗い季節、家の中では動物たちの表情までが、怒っていたり、泣いていたり、ケンカや病気をしていて、ちっとも嬉しそうではありません。そこで犬のパン屋さんがおひさまパンを作り始めると……。
布やレースペーパーをコラージュして絵が描かれています。
おひさまパンが完成すると、動物たちの表情も一変して、ふんわりと優しい気持ちになります。おひさまの大切さ、やさしい気持ちになると暖かくなることがじんわり伝わってきます。
くまくまパン
作:西村 敏雄
出版社:あかね書房
発行日:2013/11/1
値段+税:1,430円
幼なじみのくまさんとしろくまさんがパンやさんを始めました。くまさんはあんパン、しろくまさんはカレーパンを作るのが得意です。お店は大人気です。
ある日、一番のおすすめをたずねられたふたりは、自分のパンが一番とゆずらず、ケンカになってしまい、お店もお休みになってしまいました。
まわりの動物たちが心配していると、かばの王様が「まかせなさい」と立ち上がり…。
幼なじみで仲良しだったのに、ちょっとしたことでケンカになってしまったくまさんとしろくまさん。かばの王様の提案で、くまくまパンが誕生します。
この手の話は、ちょっと間違えると説教臭くなりますが、ちょうどいい加減で説教臭くなっていません。パンでケンカになってしまったから、パンで仲直りをさせる、かばの王様がカッコよく見えます。
おいしそうなパンが登場する絵本まとめ
パンは主食にもなり、お料理の引き立て役にもなります。食事にもおやつにもなるので、子供にとって身近な存在です。
身近なものだからこそ、想像しやすいので、絵本を読んでいるうちに、いい匂いがしてきます。
絵本を読んで想像するのが当たり前になると、こんなパンがあったらいいな、このパンはどんな人が作っているのかななど、絵本には書いてないことも想像することが出来るようになります。
これは相手の気持ちを考えるうえでとても大切です。
絵本を読み終えたら、パンを買いに行って一緒に食べてください。ごく自然な形で食育が出来ます。
大人が絵本で「教えたい」「伝えたい」の思いが強すぎると上手くいきません。パンが出てくる絵本はまだまだあります。まずは、子供と一緒においしいパンの絵本を楽しんでください。