子どもが大きくなってくると「お正月」が特別な事に気付き始めます。
こんな質問が出てきたら成長している証拠。是非、お正月の意味を伝えたいですよね。しかし、正月の行事は伝統的なものであり、言葉だけではイメージがつかない可能性も。
そんな時に役にたつのが「絵本」です。
大好きな絵本を通じて、日本の文化を楽しくできるなんて素晴らしいですよね?
今回はお正月に関する絵本を紹介します。
特別な日のために頑張ったり、気持ちを新たにすることをじんわりと伝えたいです。
お正月に読みたい人気絵本6冊
お正月について、わかりやすく・楽しく自然に理解できる6冊の絵本をご紹介します。
幼児さん向けに1つ1つ文章で丁寧に教えてくれる絵本から、小学生向けまで色々あります。
あけましておめでとう
作:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社
発行日:1999/10/20
値段+税:1404円
今日はお正月。いい年になるようにお願いをしました。
カンタンな文章で日本のお正月の文化を紹介しています。今では見ることの少なくなったものや、大人でも意味までは知らないものもあります。
長い年月をかけて人々が大事にしてきたものですから、大事に受け継ぎたいですね。
十二支のはじまり
作・絵:いもと ようこ
出版社:金の星社
発行日:2015/12/21
値段+税:1,540円
「正月の朝、御殿にくるように・・・。」神様のこんな話から始まる十二支ののお話です。なぜ、十二支にネコが入っていないのかがわかります。
お正月が近づくと干支が話題になりますが、子供にはよくわかりません。そんな疑問を解決してくれる絵本です。読み聞かせにもピッタリですが、難しい言葉もあるので、年齢に合わせて言葉を言い換えてください。
私が子供の頃に、両親の年齢をバラさせるのを防ぐために、父の干支はキリンで、母の干支はネコと聞かされていました。この絵本を読んだ時の衝撃と言ったら!
ばばばあちゃんのおもちつき
作・絵:さとうわきこ
出版社:福音館書店
発行日:1998/9/10
値段+税:990円
雪合戦から帰ってきた子供たちにせがまれて、ばばばあちゃんはお餅を作ることにしました。臼も杵もないけれど、ばばばあちゃんはおいしいお餅を作ってくれます。
気軽に子供でも挑戦できるお料理を紹介するシリーズの3作目。
歯切れのいいばばばあちゃんのセリフは、声を出して読んでも心地よいですね。
作り方が丁寧に書かれているので、作りたくなります。食べたくなるのではなくて、作りたくなる、この違いは大きいと感じられます。
我が家の子供たちは、おもちパーティを開くのが夢になりました。いつか、かなえてあげたいです。
14ひきのもちつき
作・絵:いわむらかずお
出版社:童心社
発行日:2007/11/15
値段+税:1,430円
おじいちゃんとおばあちゃん、おとうさんとおかあさんと10兄弟のねずみ一家のシリーズ。
朝早くから準備が始まって、一日かけておもちを味わうまでが丁寧に描かれていきます。
自宅でおもちつきをする家庭はほとんどなく、スーパーなどで購入するのが一般的ですが、実はこんなに手間がかかっていることがわかります。
絵がとても丁寧で見ているだけでも楽しいです。子供だからこそ、細かいところに気が付きますよ。文章が短いので読み聞かせが得意でない方でも読みやすいです。
落語絵本はつてんじん
作・絵:川端 誠
出版社:クレヨンハウス
発行日:1996/12/1
値段+税:1,540円
学問の神様、菅原道真をまつる天満宮のことを天神様とも言います。新年になってから、天満宮にはじめてお参りに行くのが“初天神(はつてんじん)”です。
金坊とお父さんは連れ立って天神様へお参りに行きます。
途中の屋台店では、わたがし、たこやき、あんずあめとおいしそうなものがたくさんあるので、金坊がねだりますが、お父さんは「あれは、どくだ。」とごまかします。
しかしついに根負けして凧を買うことなって…
落語の「初天神」を絵本にしたものです。今の子供たちは落語を知らないこの方が多いでしょうが、イメージする楽しさが理解できるようになると、オチの面白さがわかるようになります。
江戸落語の歯切れの良さを味わって欲しいですね。
すらすら読めないと面白味がなくなりますので、私は何度も練習してから、小学校で読み聞かせをしました。子供たちが笑ってくれたので、落語の面白さが伝わったらいいなと思いました。
かさこじぞう
作・絵:松谷 みよ子
出版社:童心社
発行日:2006/12/10
値段+税:1,430円
明日はお正月だと言うのに、何の準備も出来ていません。そこでおじいさんはカサを作って売りに行きますが、ちっとも売れません。帰り道に雪をかぶったお地蔵様を見つけて…。
今の世の中は昔話を理解しにくくなりました。ですが、昔話は子供たちに伝えていきたいですね。ゆっくり読んで、子供がわからないところやものがあったら、その都度教えてあげてください。
昔話には教訓がありますが、教訓を表に出すと、つまらなくなります。言葉に出さないのが肝心です。
小学校の教科書にも載っていることがあります。今の子供たちには昔話がイメージしにくくなりましたが、無理もないことだと思います。
いきなり昔話を勉強しても面白くないので、小さい頃から読み聞かせをして、お話の面白さが伝わるようにすると良さそうです。
我が家では「カサは雨の日にさすのじゃなくて、お祭りの時に踊ってた人が被ってたもの。」「つけなはお漬物。お湯を飲んでるって、お茶もお味噌汁もなかったんだね。」と話しました。
ちょっと違っていても、イメージできることが大事なので、わかりやすいことばに言い換えたり、説明してあげてください。
お正月に読みたい人気絵本:まとめ
私が子供の頃のお正月は、華やかだけれど静かで、心が引き締まる思いがしました。
今は、コンビニもスーパーも営業していたり、他の日とあまり違いがないこともあります。ですが、新しい年を迎える意味を伝えていきたいですね。
今の子供にもイメージできるように、わかりやすい言葉に言い換えたり、説明をしてあげてください。
是非、絵本を読んでから、子供と一緒にお正月を探しに出かけてみましょう。
聞いたことではなく、体験したこととして子供の心に深く刻まれるからです。
季節・文化を感じる絵本
日本には、四季があり独自の文化が沢山あって、子どもたちにその良さをしっかり伝えていきたいですよね。絵本であれば、季節や文化を子どもたちに分かりやすく・楽しみながら伝える事ができます。