絵本の読み聞かせはいつまでやるのでしょうか?
一般的に、
小学生になったら自分で文字が読めるから、読み聞かせは終わり
という意見が多いのではないでしょうか?
小学1年生の1学期には、ひらがな・カタカナを習うので理論上誰でも絵本を自分で読むことができます。
しかし、1年生~2年生まではまだまだ本を読む能力も低いです。だから、子どもの能力に任せていたら本を読むペースが落ちてしまうという可能性も。
さらに、本を読む事は、自分で読む楽しさとは別に、読んでもらう事は親子の触れ合いという点でも絵本の読み聞かせは継続した方がいいな。と思います。
子どもの成長や性格にもよりますが、2年生くらいまでは読み聞かせをしてあげた方がいいでしょう。
この記事のおすすめ
✓ 小学生向けの絵本の選び方を知りたい
✓ どんな絵本がおすすめかを知りたい
絵本大好き、ちいパパ親子がおすすめの絵本をご紹介します。
小学生の絵本の選び方
小学生になると子供の世界は大きく変わります。
たくさんのお友達、学校生活、勉強、そしてパパ・ママを始めとした大人の手助けが少なくなり、自立に向けた準備がはじまります。
絵本を選ぶときも同様に、子供の好き嫌いがはっきりとしてきます。
・小学生の絵本の選び方:子供の興味を尊重する
これまでは、「パパ・ママが昔読んだから」とか「おすすめの絵本だから」といった理由で、選んできたと思いますが、子供の興味が第一優先になってきます。
これも、自立の一つ
読書は本来他人に強要されるものではなく、自分が楽しむもの
いつまでも押し付けていては、読書を楽しむことができなくなります。
・小学生の絵本の選び方:対象年齢に拘らない
本には対象年齢が書かれています。でも、それにこだわりすぎるのはNGです。
例えば、5歳児向けの絵本を選んだとしても、それは子供の意思。尊重してあげることが重要です。
小学生におすすめ絵本8冊
クレリア えだのうえでおきたできごと
一日中歩き回って疲れてしまった、虫のクレリア。大きな木の枝を見つけて休もうとしますが、いろんな虫たちが次々にやってきて、休ませてくれと言います。
そのたびに、クレリアは「いいです」と言って縮みますが、ついにクレリアの姿が見えなくなってしまいます。虫たちは探しますが見つかりません…。
ポーランド生まれのマイケル・グレイニエツの絵は、日本人の絵本作家とは異なるポップな色使いが楽しいです。
絵本の最後には「あなたのまわりにクレリアがいたら、おしえてください。」とあるので、クレリアを探したくなります。
実際に探しに行かなくても、「クレリアはどこにいるのかな?」「どうしちゃったのかな?」と話し合ってみるのも楽しいです。
絵本は読むだけでなく、その先について想像することが出来る楽しさを教えてくれる絵本です。
スイミー
私が小学生の時に国語の教科書に載っていましたが、今でもストーリーを覚えています。
1匹1匹が弱くても、力を合わせれば大きな力を出せる事の素晴らしさに感銘を受けたのだと思います。
なんだか、少年ジャンプの冒険漫画っぽい要素もあり、子供が好きなテーマなのかも
独りぼっちになった小さな魚のスイミーは、大きな魚に襲われるピンチを仲間と一緒に切り抜けるストーリーです。
さかさのこもりくんとてんこもり
コウモリのこもりくんは、いつも逆さまなので、話す言葉も逆さまです。好きは嫌いで、嫌いは好きと言います。
こもりくんはてんこもり小学校に通っています…。
「はなかっぱ」などを書いている、あきやまただしさんの絵は色使いがハッキリしているので、離れたところにいてもわかりやすく、読み聞かせにピッタリの絵本です。
読み聞かせを終えると子供たちはニヤニヤしながら、
「みーちゃんのママ(私のこと)嫌い。」
「もう帰っていいよ。」
など逆さま言葉を楽しんでいました。
私は「あれ?逆さまの時だけ逆さま言葉だよ。」と言って、頭だけ逆さまにして
「絵本つまんなかったね。もう読まないね。いってくるね。」と逆さま言葉で答えました。
子供たちと逆さま言葉=反対語や対になる言葉を探してもいいですね。こもりくんはシリーズになっています。読み比べても楽しいです。
ノラネコぐんだんパンこうじょう
大人気のノラネコぐんだんシリーズの1冊目の絵本です。
好奇心旺盛だけど、ちょっぴりいたずらなノラネコぐんだんが、パン工場を覗いていると、パンが食べたくなり、パン工場に忍び込んでパンを作ることにします。ところが…。
毎度おなじみの「どっかーん」は1歳から小学生まで大ウケです。工藤ノリコさんの丁寧でかわいらしい絵は見ていても楽しくなります。細かいところに気が付くとさらに楽しいです。
ノラネコぐんだんシリーズの最後は絵だけで表現されているので、わからない子供もいると思われます。補足してあげると良いでしょう。
100万回生きたねこ
名作中の名作。1977年の発行なので、読んだことがあるパパ・ママも多いのでは??
他人を想う気持ちの大切さを教えてくれるこの絵本は、小学生にこそ読んでほしい1冊です。
主人公は100万人の飼い主がいて、100万回死んできました。しかし、悲しみを感じたことはありません。
ところが、野良猫として生まれ変わると、飼い猫の時とは全く違う人生を歩むことになります。
はつてんじん
落語の初天神を絵本にしたものです。
金坊とお父さんは一緒に天神様にお参りに行きます。参道には、たこやきやあんずあめなどの出店が並んでいて、金坊はお父さんにおねだりしますが、お父さんは「どくだ」と言って、買ってくれません。
ですが、とうとう根負けしてしまって、凧を買うことになり…。
イマドキの子供たちは落語を知っている子の方が少ないです。落語は話だけで想像しながら楽しむものですが、絵本は挿絵があるので、想像を手助けしてくれます。
読む時は声色を変えなくてもいいですが、鍵かっこのついたところは会話らしく読んでください。
落語絵本はシリーズになっています。くすっと笑えるお話もあると教えたいですね。
ことばあそびうた
谷川俊太郎さんによる、日本語の美しさがわかる絵本です。絵本ですが、絵がほとんどありません。
「はなのののはな はなのななあに」など、どこで切ったらいいかもわかりにくい詩がたくさんあります。これを「花の野の花 花の名なあに」と理解して、すらすら読めるように練習してから、読み聞かせをしましょう。
低学年ほど、日本語の持つリズムの美しさを理解します。子供たちがマネして読んでみようと思えたら大成功です。
「ことばあそびうた」は、小学校の受験問題になったり、教科書に載っていることもあります。
1日10分でちずをおぼえる絵本 改訂版
最後にご紹介するのは、勉強に直結する絵本です。
小学四年生になると、日本地図を本格的に学習します。暗記科目であり、手こずる子どもがとっても多い!!
ある程度、地図に対して親しみを持ってもらうことができる絵本です。
特徴は、47都道府県のシルエットを、生き物の形に当てはめている事。これなら、勉強要素なしに楽しく学習することができます。
完全に親目線の絵本なので、興味を持ってもらえるよう上手に誘導しましょう(笑)
読書好きの子供に育てるために
子供は、良くも悪くもパパ・ママの背中を見て育ちます。
パパ・ママが読書をしないのに「本を読みなさい」といっても説得力はないですよね。
かといって、仕事や家事で忙しくて「読書をする姿」を子供に見せてあげる事が難しい場合も。
だからこそ、小学校低学年の頃は、読み聞かせをしてあげることが重要なのです。
小学生になり、文字が読めるからと読み聞かせを卒業してしまうのは、もったいないのです。
文字を追わずに読んでもらうことで、気が付くこともあるからです。
小学校に入ると、本を読む習慣がないと「読書=勉強」になってしまいがち。本の楽しさを知る前に嫌悪感を持ってしまわないよう、パパ・ママはサポートしてあげましょう。
子どもが小学生になったら
読書の習慣が身に付いてきたら、小学生新聞の購読をおすすめします。
時事問題を分かりやすく説明してくれるので、中学受験の準備に最適です。
おすすめは、読売子ども新聞。口コミと良い点をまとめているので、是非参考にしてみてください。