暑い夏がようやく過ぎて、秋がやってくると、行事がたくさんあります。
七五三、運動会、遠足、お月見、ハロウィーン。幼稚園、保育園や学校の行事も忙しいので、あっという間に秋が過ぎてしまいますよね?
見逃してしまうには、もったいない季節です。
行事の意味を理解して、親子で行事を迎えませんか。
秋・冬に読みたい絵本
日本には、四季があり独自の文化が沢山あって、子どもたちにその良さをしっかり伝えていきたいですよね。絵本であれば、季節や文化を子どもたちに分かりやすく・楽しみながら伝える事ができます。
秋を感じる絵本6冊
秋は美しい季節ですよね。紅葉・お月見など四季を感じる事ができます。
子どもは、体験したことをしっかりと覚えています。自分の体験と絵本の出来事を結び付けて、心が豊かな子に育ってほしいと願っています。
14ひきのおつきみ
作:いわむら かずお
出版社:童心社
発行日:1988/6/25
値段+税:1,430円
木の枝を切り、ひもで結んで、ねずみの兄弟たちが一生懸命お月見台を作ります。今夜は中秋の満月なので、14匹はみんなで力を合わせ、お月見の準備をしています。
絵が美しい14ひきシリーズですが、夕日が沈んで満月が昇ってくるシーンは息を飲むほどの美しさです。
だんだんお月見をする習慣が薄れてきましたが、是非、親子で美しい満月をめでてくださいね。
小学校で読み聞かせをしました。美しい絵とシンプルな文章で、すぐに14ひきの世界に引き込まれました。
おつきみおばけ
作:せな けいこ
出版社:ポプラ社
発行日:2015/8/11
値段+税:1,210円
森の中に小さなおばけがいました。泣いているうさぎの子をなぐさめようと、おばけは、お月見のお団子に変身しますが…
せなけいこさんの絵本は、おばけとうさぎちゃんがいつも出てきます。布や紙をちぎった貼り絵で描かれているせいか、おばけは怖くありません。
自然におばけがうさぎちゃんに優しくする様子が描かれていて、ほっこりします。
娘はこの絵本を読んで、”お月見にはお団子を食べるんだ”と知りましたが、沖縄ではお月見にお団子を食べる風習はありません。そのため、お月見団子がなかなか売っていません。毎年探すのが大変です。
どんぐりと山猫
作:宮沢 賢治
出版社:金の星社
発行日:2017/6/13
値段+税:1,540円
一郎のところに「裁判するからおいでなさい」という手紙が届きます。一郎が行ってみると山猫を判事に誰が一番えらいかどんぐりが争っていました。一郎は「ばかでなってないのを一番えらいことにしよう」と提案します。
宮沢賢治の作品は名作ぞろいですが、「どんぐりと山猫」はわかりやすいと思います。好きな絵を選んでください。
山猫は一郎にどうして”そんなもの”をお礼にしたんでしょうね?
「えらい」ってカンタンに使ってしまう言葉ですが、「えらい」を競うことの愚かさに気づかされます。
我が家の娘は、どんぐりを見たことがないので、「どんぐりが見たい」とせがまれました。
やさいのがっこう とまとちゃんのたびだち
作:なかや みわ
出版社:白泉社
発行日:2016/6/3
値段+税:1,320円
「やさいのがっこう」には、おいしい野菜になるために、いろいろな野菜たちが通っています。
とまとちゃんも、そのひとり。
まわりの野菜たちは、次に学校を卒業するのはとまとちゃんだと言うけれど、頭のてっぺんが青くて、まだ、卒業することはできません。
おひさまの光を浴びないと、まっかになれないとまとちゃん。なんとか卒業しようと頑張りますが…
特に秋らしい描写はありませんが、秋は野菜の収穫時期なので、選びました。
野菜もおいしくなろうと頑張ってるから、おいしくお料理して、おいしく食べてあげたいと思える絵本です。「やさいのがっこう」はシリーズになっているので、あえて子供の苦手な野菜の絵本を選んで、食べてみるきっかけにしても良さそうです。
我が家では、ミョウガなど、娘の知らない野菜が出てきたので、一緒にスーパーなどに探しに行きました。こうすることで、実感することが出来るので、体験として子供の心に蓄えられます。
よういどん
作:渡辺 茂男
絵:大友 康夫
出版社:福音館書店
発行日:1986/9/25
値段+税:990円
秋と言えば運動会!!くまくんは障害物競走に挑戦します。しかし、とちゅうで転んでしまい・・・
「どすん!あれあれ」というリズムが子どもは喜んでくれます。
保育園や幼稚園の運動会と動物たちの運動会を重ね合わせてほしいですね。
ハロウィンのかくれんぼ
作:いしかわこうじ
出版社:ポプラ社
発行日:2016/9/2
値段+税:968円
ハロウィンをテーマとした仕掛け絵本です。ハロウィーンにちなんだかわいらしい、おばけや魔女、ジャック・オー・ランタンのかぼちゃに、お菓子などがたくさん登場します。
「なにかな?なにかな?」と問いかけながら、親子で楽しめます。
小さな子供にハロウィーンを説明するのに、わかりやすい絵本です。本来、ハロウィーンは怖いものですが、この絵本はかわいらしいので、ワクワクしながら仕掛け絵本を楽しめます。
やきいもの日
作:村上 康成
出版社:徳間書店
発行日:2006/9/1
値段+税:1,650円
なかよしの友だちとケンカしてしまったりっちゃん。ところが家に帰ると、その友だちがいて、一緒にやきいもをすることになります…
大きな目が印象的なかわいらしい絵です。シンプルな絵だからこそ、ケンカして、イライラ、トゲトゲ、悲しい気持ちが、甘いやきいもを食べるうち、だんだん優しい気持ちに変わっていく様子が伝わってきます。
やきいもがおいしいから、仲直りも出来るのか、仲直りしたから、やきいもがおいしいのでしょうか。
ふたりで涙を拭いて、笑いながら食べるやきいもがおいしそうで、やきいもが食べたくなります。
【まとめ】秋を感じるおすすめ絵本6冊
秋は幼稚園や保育園、小学校の行事なども忙しく、短いのであっという間に過ぎてしまいます。
ですが、秋は季節の行事もありますし、おいしいものも収穫される時期です。
行事などは言葉で説明されるよりも、絵本のほうがわかりやすいです。
秋にちなんだ絵本を読んでから、親子で秋を探しに出かけてください。
おいしいものがさらにおいしくなること、間違いなしです。